2008-01-01から1年間の記事一覧

イマジナリーボードの意図と問題意識

http://d.hatena.ne.jp/accelerator/20080305/p1 こちらの日記でid:ggincさんにコメントをいただいたので、お返事など。 長くなったので、一部分ずつ。 それとですね、以前コメントさせていただいた時もそうだったんですが……どうも私が文章を書いている意図…

TRPGにおけるコスト

コストパフォーマンスを判断する自由 http://www.rpgjapan.com/kagami/2008/03/post_129.html と、有り難くは思うものの、xenothさんの主張が何なのか正直よく分かりません。「コストパフォーマンスの悪い行動をする自由など無い」と仰りたいのでしょうか?…

自由とコストパフォーマンス

何かを行うためにはコストが必要である。コストを考えない自由は意味がない。 コストを調整するために、道具の選択と、選択肢の限定、合意の形成が必要になる。 コストの概念 人間には二本の足があり、どこにでも歩いてゆける自由があります。 じゃぁ実際問…

とあるブログです

id:D-yamashinaさんに言及いただきました。id:D-yamashinaさんは、しばらくTRPGに触れられてないご様子で、幾つか、事実誤認があるようです。 『深淵第2版』は、97年にホビージャパンから発売された作品のリメイクです。『D&D日本語版』が最初に発売さ…

ゲームと非ゲーム

TRPGは競技と競技でない部分を併せ持ち、それぞれに評価の基準が違う。 競技なるもの ゲームの基本は、競技、すなわち、競うことである。プレイヤー同士で競争するというのもあるし、記録行使や、特定の課題に挑戦するというタイプもある。 競技の本質は…

イマジナリーボードの外

id:gginc氏のイマジナリーボードによるTRPGの分類は、基本的に、TRPGを(コスティキャンの定義するところの)「ゲーム」として捉え、そのプレイングをゲームとしての観点から分類していくところが基礎となっている。 ゲームは面白いか? ところで、…

TRPGの本質論者

「ロールプレイは演技するという意味です」 http://d.hatena.ne.jp/xenoth/20071216/p1 の内容に関して反論してるとおぼしき記事をid:gginc氏が書かれている。 その内容は「英語のロールプレイは役割分担ではないかもしれないが、役割分担はTRPGにおいて…

コスティキャン再訪

しかし、その読み方をする前に、そのコスティキャンが記している「ロールプレイング」の段落が、コスティキャンが「ゲームにとって本質的」と定めた項目の外にあることを、読み返して確かめるべきだろう http://d.hatena.ne.jp/gginc/20080303/1204513902 と…

FEAR嫌いの補助輪論者

世の中にはFEAR*1を否定する人がいて*2、そういう人の常套句が、「あのシステム*3は補助輪」である、というもの。*4 補助輪論 id:ggincさんの新記事 http://d.hatena.ne.jp/gginc/20080229/1204265480 この記事自体は、基本的に中立で、よく目の行き届い…

TRPGは絶滅したか?

というかTRPGブームってなんだったのか? TRPG栄光の時代 今から14年くらい前の話なのだが、ロード・オブ・リングなんかでおなじみのあの世界観を、会話のやりとりで遊ぶゲームとして、TRPGというものがあった。当時、D&D、T&Tなどのアメリカ製のボ…

馬場理論再訪

http://d.hatena.ne.jp/gginc/20080220/1203483607#20080220f5 id:ggincさんの http://d.hatena.ne.jp/azuki-glg/20080216/1203133061 こちらの記事の評価。 そういった「プロ」の側の視点を知っていながら、この分析はまるでアマチュアTRPGコラムニストの、…

ぶっちゃけ動けばいーじゃん主義

おおざっぱに決めて、動くもの作ろうぜ ハッカーの用語で「Rough Consensus and running Code」というのがある。 みんなで、がちゃがちゃ集まって、なんか作ろうという時は。 こんなんやろうというコンセプトを、おおざっっぱに決めておいて(Rough consensu…

星座は理論か?

星座と理論 理論というのは星座に似ている。 人間が物を見る。観察する。事例を集める。それが「星」だ。星が集まると、それぞれの間に関連性が見えてくる。「星」と「星」の間に線を引いて、人間は「理論」を作り上げる。 外延と内包 ・『TRPG論の方法…

「ゲーム性」と呼ばれるもの

専門用語と日常用語 当たり前の話だが、同じ言葉でも、文脈、使う人によって様々な意味を持ちうる。専門用語における定義された意味と、日常で使われる言葉の意味は大きく違う。 「ゲーム性」というのも、そういう言葉だ。 ゲーム性というのを単純にゲームの…

よくある誤解

全く甘くないリンゴは不味い。 紙魚砂さんよりトラックバックをいただいた。 http://simizuna.exblog.jp/8010350 TRPGがゲームであるべきと考えられる理由:(・_・) 端的に言うと・ゲームでないTRPGはつまらないと思うからでしょうな。僕自身の体…

TRPGと「ゲーム性」

TRPGはゲームか? よくある議論だが、これではじまる議論は、たいていの場合、迷走しているパターンが多いと思う。 「ゲーム」が何か、というのは定義次第である。とりあえず、この論考では、ゲーム性は、リソース管理を前提とする戦術性くらいに捉えて…

無邪気さは知識欲と共にあり

http://simizuna.exblog.jp/8002950/ より 1)知識を増やす(文系っぽい発想?)以外には2)世の中を細分化する鋭い切り口をいくつか備えて、何でも理論化してぶった切ると、極論的立ち位置とか、穴場がわかる(理系っぽい?) 3)失ってしまった無邪気さ…

脳みそマッチョな人のためのxenothの日記

http://simizuna.exblog.jp/7992818/ 紙魚砂さんに、こちらのエントリで紹介いただいた。 このブログの「自由な発想」云々は、自由な発想をするにはどうすればいいか、と、悩んでしまった人のための記事で、そういう窮屈なことを感じてないで楽しく遊べてる…

自由な発想は知識から生まれる

天然芸人 芸人は、基本的に、芸を磨く。 「天然で」面白いとされる人もいるが、たいていは、人に見えないところで、様々な修練を積んでいる。素人が素人であるゆえに面白い時はあるが、そういうのは基本、長続きしない。 お笑い芸人に限らず、様々な先人の技…

「自由な」TRPG

鏡さんの論考 http://www.rpgjapan.com/kagami/2008/01/post_124.html 現在進行中の、鏡さんの論考。TRPGの「自由な」遊び方について、である。 http://www.rpgjapan.com/kagami/2008/01/1_.html これらを読む限り、鏡さんにとっての自由は、プレイヤー…

自由な発想は枠から生まれる

芸人殺し さてさて。 何の準備もなく、下地もなく、相手の好みも分からず。 「さぁ今から面白い話をやれ、すぐやれ、ここでやれ」 と言われて、きっちりウケを取るのは、その道一筋のプロでも難しい。芸人殺しというやつだ。 事前の告知がありそれに対する期…

役割分担と演技は対立しない

ロールプレイは演技するという意味です http://d.hatena.ne.jp/xenoth/20071216/p1 にも書いたが、TRPGのRPGを、役割分担と訳するのは完全な間違いである。その元々は馬場氏の論考にある。 にも関わらず、よくTRPGの論考やら、議論やらでは「役割…