エクリプスフェイズの紹介記事のライセンスについて

EP

本日記における、エクリプスフェイズの紹介や翻訳記事([EP]タグがついている記事とします)を、『Eclipse Phase』のCreative Commons Licenseに従い、Creative Commons Attribution-NonCommercial-ShareAlike(http://creativecommons.org/licenses/by-nc-s…

批評モドキの見分け方

要約 ・作品を見て、わかりやすい特徴をピックアップする ・適度に一般的なテーマに、こじつけて時代性と言い張る ・批評に見える文章(批評モドキ)が完成する 分析と検証 批評というのは、作品の分析です。 まず、その作品が、どんな部品で出来ているのか…

伏見氏とのやりとり

RHD

経緯 前回の日記を提示したところ、伏見氏からブロックされました。 ふるいけ様とのやりとりがあったので、そちらを転載します。 素人治療 @furuike20 私の前論もあり、RHDを治療用に用いよ、との主張が行われているとご指摘がありました。しかしながら、…

ラビットホール・ドロップスに注意書き追加

RHD

注意書き追加 ラビットホール・ドロップスのウェブページに、TRPGを治療目的に使うことに関して注意書きが追加されました。 大変良いことだと思います。 マイノリティへの対し方 HPを更新しました! 「あたりまえのことを書く必要はない。なぜなら、人…

ラビットホール・ドロップスに求めること

RHD

要約 これまで上げてきた日記に基づき、ラビットホール・ドロップスに求めることをまとめました。 想定環境 Q1:伏見氏が「ラビットホール・ドロップス」をプレイする想定環境を明確にしてください。 そんなRPGは面白い遊びというだけではなく、教育や…

ラビットホール・ドロップスと一期一会

RHD

だいたいでは困るもの 世の中には、「だいたいうまくいけばいい」ものがあります。 多くの娯楽はそうです。 どんな作品でも、面白いと思う人も、つまらないと思う人も、それぞれ存在する。 その上で、面白いと思う人の割合が、そこそこ多ければ、その作品は…

「ラビットホール・ドロップス」に関するスタンス

RHD

色々なTRPGがあっていい 通常、私は、TRPGもプレイする人も人それぞれなので、色々なものがあっていいと考えています。 ある人にとって遊びにくいゲームが、別の人に遊びやすいことはあります。 なので、「このゲームはここが遊びにくい」よりも「こ…

「ラビットホール・ドロップス」デザイナー伏見氏のご意見

RHD

ラビットホール・ドロップス感想 - xenothの日記 架空世界の常識と良識〜ラビットホール・ドロップスの感想 その2〜 - xenothの日記 上記の日記について、Twitter上で、デザイナー伏見氏にご意見を伺いましたので、以下にまとめました。 児童・障害者支援T…

TRPGセラピーの問題点

RHD

TRPGで喧嘩をするのは支援ではない 今日はTRPGゲームファンのxenothさんから、ラビットホールドロップスへの危... - RabbitHole Drops | Facebook 伏見氏から返答の一部をいただきました(まだ続きがあるそうです)。 これを読む限り、ラビットホー…

TRPGが 「GMの空気を読もう」という決心を育てるだけのゲームになるのは、なぜ問題なのか?

RHD

経緯 TRPGが 「GMの空気を読もう」という決心を育てるだけのゲームになるのは良くない、という指摘はすごく面白いと思った。確かにそうだなと思うし、あれ、それじゃいけないのかな? と判らなくなったりしました。少し考えてみないと。 http://twitter.com…

架空世界の常識と良識〜ラビットホール・ドロップスの感想 その2〜

RHD

要約 架空の世界*1を遊ぶTRPGにおいて、ゲーム内の常識や良識がどうあるべきかは、単純には決めらない。 よって、それをどうするかはシステム、ゲームデザインで、示す必要がある。 常識について ファンタジーを舞台にしたTRPGにおいて、何がアリで…

ラビットホール・ドロップス感想

RHD

伏見健二氏の、TRPG、ラビットホール・ドロップスの感想です。 http://www.facebook.com/RabbitHoleDrops http://www.blueforest.jp/~fushimi/RHD/ 以下の感想は、フリー版のみを参照にしています。 システム ラビットホール・ドロップスのシステムは、…

AGS様への質問

【活動報告】Analog Game Studies第5回読書会報告&イベントのお知らせ: Analog Game Studies AGS様の第五回活動報告を拝見しました。 多岐にわたる活動をされているようで、何よりです。 『ゲーミフィケーション――〈ゲーム〉がビジネスを変える』(NTT出版…

ぐだぐだの進化

要約 TRPGのセッション中の「ぐだぐだ」とされるものには、セッションを豊かにするものと、阻害するものがある。 前者は、セッション内容に対するブレストとして機能し、後者はプレイヤー間の対立を深める「ぐだぐだ」である。 いわゆる「ぐだぐだ」とい…

TRPGという媒体とその特性〜なんでこういうシナリオはダメなのか〜

要約 媒体にはそれぞれ特性があり、扱える物語や表現にも向き不向きがある。 その向き不向きを理解して作品を作ることが重要。 媒体と内容 さて、小説やマンガ、アニメや映画、演劇、そして、TRPGなど、世の中には様々な媒体があります。 それぞれの媒体…

エクリプスフェイズ キャラクター作成術

EP

AGS様更新 AGS様で更新がありました。蔵原様によるエクリプス・フェイズのキャラクター作成術です。 『エクリプス・フェイズ』キャラクター作成術:「軍艦」と「パズル」と「古典」: Analog Game Studies EPの価格 なお残念ながら、無料で公開されてい…

TRPGと創作性

「創作性」とは? TRPGは、多人数で遊ぶゲームであると同時に、物語を作るツールであると捉えることもできます。また、そうした「物語を作る」という部分に、可能性を感じる人もいます。 そこにおいてよくある批判が、「(特定の/最近の/流行の/最初…

エクリプス・フェイズと信用経済

EP

信用経済とrep 何度か書いている通り、エクリプス・フェイズ世界の多くでは、信用経済が確立しており、通常はお金、クレジットで購入する買い物やサービスを、信用の度合いであるrepで得ることができます。 このrepというのは、ただ単に、お金の名前が変わっ…

文学アレルギーと権力闘争

「文学」と呼ばれることの拒否 文学フリマで聞いた話。ある「ジャンル」(たとえばその時の例は、「やおい」だったが)には妙に「文学」嫌いな方がいて、たとえば褒めるつもりで「三島由紀夫を思わせる」というと極端なアレルギー反応を示し、自作がいかに「…

エクリプス・フェイズ・イントロダクションブック感想

EP

エクリプス・フェイズ・イントロダクションブック発表 ゲームマーケット2011に行ってAGS様の新刊Eclipse Phase Introduction Bookをいただいてきました。 6月12日(日)の第12回文学フリマで『Eclipse Phase Introduction Book For 2011 Japanese』を発…

サイオニックとクトゥルフ神話(D&Dちょっといい話)

彼方の領域の邪神達 この日記でも書きましたが、D&D第四版の「サイオニックの書」では、サイオニック能力の持ち主は、“彼方の領域”からの邪悪な怪物、神格と戦う宿命を持っています。 D&Dとサイオニック - xenothの日記 異次元の邪神ということで、い…

ガイギャックスとトールキン

しばらく前に、D&Dのデザイナー、つまりTRPGというジャンルの創始者の一人であるガイギャックスと、文学性について考えたことがありました。 お返事お待ちしてます - xenothの日記 その後、少し調べ物が進んだので、それを報告するものです。 さて発…

趣味の奥深さを伝えるためにしてはいけないこと

首根っこ掴みたい 何かの趣味に打ち込めるということは幸せなことです。 たとえばxenothは、TRPGという趣味に十数年の時間をかけ、かけた分の時間と情熱は報われています。 時々離れることがあるかもしれませんが、一生つきあってゆける趣味だと思ってい…

趣味の奥深さを伝えるためにしてはいけないこと〜その2〜

ご意見ありがとうございます。 先程の記事について、嬉しいことにツイッター等でいくつか言及をいただきました。 http://d.hatena.ne.jp/xenoth/20110527/p1 共感される方もいらっしゃる上で、文章に懸念を表明されていた方もおりました。両方とも、ありがた…

エクリプス・フェイズ 参考文献 マンガとTRPGと映像作品篇

EP

AGS様で、更新がありました。 『エクリプス・フェイズ』ゼロ年(Eclipse Phase: Year-0)―(4):SF文学の場合: Analog Game Studies この記事では、エクリプス・フェイズ収録の参考文献が訳出されています。 小説作品だけというのがちょっと寂しかっ…

セラピーとしてのTRPGについての心配事その2

AGS様更新 前に懸念した、セラピーとしてのTRPGについての心配事 - xenothの日記についてですが、AGS様で素晴らしい記事が更新されていました。 私がTRPGをセラピーとして使わない理由: Analog Game Studies 専門のお医者さま(早瀬様)による記事で…

AGS様への公開メール

メール不調? ここしばらくAGS様に一部の翻訳を含む事実関係についてのお問い合わせを何本かメールしておりますが、届いた形跡がありません。 あるいはメールの不調なのかもしれないと思い、隠すような内容でもないので、今回、新規に送ったメールを、同…

秘密結社ファイアーウォール〜エクリプスフェイズの向う道〜

EP

秘密結社と陰謀団 AGS様で更新がありました。待望のPC組織ファイアーウォールの解説です。 陰謀団ファイアーウォール(FIREWALL)とは何ぞや?: Analog Game Studies Conspiracyを蔵原様は「陰謀団」と訳しておりますが、xenothは秘密結社と訳しておき…

遊びと遊び以上のことについて

要約 遊びに遊び以上の価値を見出す時、本来であれば単なる遊びを否定する必要はない。 「単なる遊び」を否定したがる人は、「単なる遊び」が都合が悪いと感じているのであり、そこには遊びを権威にしようとする意識が働いていると考えられる。 TRPGと遊…

ウォーゲームとファンタジーゲーム再訪

ダニガン『ウォーゲームズ・ハンドブック第三版』: Analog Game Studies ウォーゲーマーとSFゲーマーとファンタジーゲーマー - xenothの日記 以前、上の記事で記述した、ダニガンのウォーゲーム・ハンドブックの記述ですが、注文していたウォーゲームハン…