馬場理論再訪

http://d.hatena.ne.jp/gginc/20080220/1203483607#20080220f5
id:ggincさんの
http://d.hatena.ne.jp/azuki-glg/20080216/1203133061
こちらの記事の評価。

 そういった「プロ」の側の視点を知っていながら、この分析はまるでアマチュアTRPGコラムニストの、ともすると“乱暴”“偏向”とも言われたTRPG市場分析と、一致しているところが大変多いです。そして少なくとも、このazuki-glgさん自身の分析は、私から見ても、それほど乱暴なものではない。

azuki-glgさんの分析が、私から見て、乱暴、あるいは、事実を反映してない、と、思える点については書いたとおりです。
で、これで思い出しました、そうそう、馬場さんの、この記事でした。
ggincさんがかつて。
http://d.hatena.ne.jp/xenoth/20071211/p1

 そして馬場さんは個別のシステムについて(特に、多摩豊が指摘したような意味での〈第三世代RPG〉について)否定した事があるかも疑問です。具体的な文面がなければ、残念ですが了承することはできません。

コメント欄で、上のように書かれていたので、具体的な文面を探してたんですよ。

 この刹那的な傾向はさらに加速し、RPのセッションは、カラオケ大会と大差
ないものになった。末期になると、そのようなプレイを前提にした製品まで登場
した。

 またもや偉大なる新世代の誕生だ。第2世代の「RP」から、さらにR(役割
分担)を取り除くことで、第3世代「P」が登場したのだ。


 さすがに「P」についてゆける人は少なかった。多くの人が「RPGにはもう
飽きた」とか「いい歳して“ロールプレイ”なんて恥ずかしくて出来ん」などと
感じて、「P」から離れていった。新たに興味を持った人々も、ノリノリ演技で
盛り上がる「P」プレーヤーの姿を見て思いとどまった。無理もない。うっかり
近づいてしまった初心者も「さあ、君もキャラクターになりきって熱いセリフを
叫ぼう」などと言われて、あわてて逃げ出した。そんな気持ち悪いことに快感を
覚える××だけが「P」を支えていたが、その数は減少の一途をたどり始めた。

http://www.scoopsrpg.com/contents/baba/baba_19980725.html
馬場さんが、国産システムを否定してた記事です。「ノリや盛り上がりといった刺激だけを追求するようになった」新製品とやらを否定しています。
これってのは、まぁ、当時の文脈からすれば、天羅万象やら熱血専用!やらに始まる、(一般的に)第三世代のTRPGとされるものへの批評だと思います。具体システムはあがってませんが、普通に読めばそう取れるし、そもそも特定のシステムをあげずに印象批判するほうが、性質が悪いですね。


露骨に露悪的な記事なんで、いちいち揚げ足をとろうとは思いませんが、しかし、これが、TRPG衰退の的確な分析、と、言われると、ちょっと困ってしまいます。