AGS様への質問

【活動報告】Analog Game Studies第5回読書会報告&イベントのお知らせ: Analog Game Studies
AGS様の第五回活動報告を拝見しました。
多岐にわたる活動をされているようで、何よりです。
ゲーミフィケーション――〈ゲーム〉がビジネスを変える』(NTT出版)は、私も積読なので、この機会に紐解こうと思います。
さて、その中で、以下のような記述がありました。

『方法としてのフィールド・ノート』は、AGSメンバーの「社会調査」に関する活動が増加している現状に鑑み(「アイヌ」研究、文化政策論、発達障害支援等)

 現状、Analog Game Studiesでは広義の「ゲーミフィケーション」に分類される、さまざまな活動を行なっており、その中には商業媒体での翻訳業務や、企業・福祉団体へのアドバイスも含まれます。そうした問題に引き寄せて話し合いが行なわれました。

ここで述べられている発達障害支援や、福祉団体へのアドバイスというのは、以下の記事で書かれていた、CBT的アプローチの続きかと思われます。
【テーマ連載】CBT的アプローチのセッション運営(第1回): Analog Game Studies
一方、CBTについては、滝乃原様から、以下の様な批判も出ています。
http://playreport.seesaa.net/article/198207335.html
これについては、AGSからの応答はありませんでした*1
福祉アドバイスに「ゲーミフィケーション」を応用するのは素晴らしいことですが、その一方、責任を伴うことでもあります。
かつて、CBTについては、以下のような質問メールをお送りしましたが、お返事をいただいておりません。
メールを出した時点より、時間は経っており、AGS様のスタンスや方法論も変化しているとは思いますが、その変化を含めて、お答えいただければと思います。
専門知識が必要な部分で、どのように責任を担保するかが重要であることは論を待たないと思いますので。
どうかよろしくおねがいします。

 お世話になっております、xenothです。
【テーマ連載】CBT的アプローチのセッション運営(第1.5回)を拝読いたしました。
 大変興味深い内容である上で、一点質問があります。

 今回は、主に早瀬様の問題提起に関する立場表明というところから始まっており、
CBT的アプローチのセッション運営の重要性について書かれておりましたが、
そうしたセッションの問題性、娯楽性については、先ごろの記事で早瀬様が細かく
批判しておりました。
 それについては、細部の直接への反論がなく、両論併記になっていると理解しています。

 さて、xenothは精神に関する問題については門外漢なので、基本的に専門家の
解説を信頼することにしています。
 今回、早瀬様については、「福祉的病院施設に勤める30代の男性医師です。専門は小児科。
特に精神疾患心身症発達障害と重症心身障害を専門とし、成人の精神科での
勤務経験もある」とのことでした。
 一方で、伏見様の記事についても
「・本稿はすでに、(精神科医を含む)精神保健や臨床の専門家、あるいは相互支援の
現場にいる方々から高い評価をうけていた。」
 とありまして、専門家同士の意見が対立している状況です。
 参考にするために、伏見様の記事をサポートされる専門家の方々の、より詳しい
情報をお聞きしたいと思います。
 論において、専門家の権威を論拠とするのであるなら、そこには専門家としての責任が
生ずるわけで、早瀬様がされているように、具体的な、お名前や専門分野をきちんと
述べるか、そうでなければ「専門家としての判断」は表明しないというのは基本的かつ
大切な対応だと理解しております。
 どうかよろしくお願いします。

*1:伏見氏個人の応答はこちらにありますが、私から見て、滝乃原氏の批判には答えられていないと思います。http://togetter.com/li/129325